一時期もてはやされた13星座占いというものがありました。13星座というのは、従来の12星座にへびつかい座を加えたものです。13星座になったからと言って大きく変わる物なのかどうかは分からないところではないでしょうか。ここでは13星座を使った占いの概要と、なぜ普及しなかったのかについて解説いたします。
13星座とはどういうものなのか?
現在普及している星座占いは、太陽の通り道である黄道に位置している12個の星座を用いています。ただ、実際に黄道に位置しているのはおうし座やうお座などの12星座だけでなく、へびつかい座という星座も存在します。現在の天文学的にも黄道に位置しているのは、13星座が正しいです。
12星座というのは、古代のバビロニア時代に発見された星座がベースになっています。ただ、地球の自転運動により太陽が見える位置が次第にずれていったため、時が経つにつれてへびつかい座という星座が、黄道に位置していることが分かりました。
へびつかい座は、一時的に黄道に位置していたわけではありません。もともと黄道に位置していたものを、西洋占星術の占い師たちが今まで知らないふりをしていたのが正直なところです。そこで、1995年にある占い師が、12星座ではなく13星座ではないかということで、一時期13星座を用いた占いが流行りました。
へびつかい座はさそり座といて座の間に該当する
13星座になると、へびつかい座はどこに該当するのか気になるかもしれません。実際には、さそり座といて座の間に該当し、へびつかい座は12月1日から12月18日になります。へびつかい座というのは、従来あるへび座と合体した形で存在し、蛇と育てるという意味をかけあわせて成立したものです。
なぜ普及しなかったのか?
西洋占星術の理論には古くからある12星座がベースとなっています。突如出てきたと思われているへびつかい座は、西洋占星術の理論にももちろん存在するものではありません。いきなりへびつかい座を付け加えることは、難しかったように思われます。
13星座をベースにすることは、西洋占星術を用いている占い師に反対されています。13星座占いがある一人の占い師によって試験的に作られたということや、そもそもへびつかい座が従来から存在する12星座に含まれていなかったこと、13という数字が不吉なものであることなどの理由で、積極的な普及とはならなかったです。
西洋占星術を用いている占い師自体が、保守的な考えを持つので、へびつかい座が黄道上に位置しているとは言えども、それを採用することには反対しています。13星座が占いで取り入れられるのかというとそういうわけではないでしょう。今までの西洋占星学の理論が崩れるので、それを受け入れることが難しかったと言えます。
西洋占星術の礎を築いた人たちが、へびつかい座を採用しないと決めたので、現在は12星座が一般的に使われています。13星座を積極的に使っている占い師はほとんどいないのが正直なところです。実際の運用上でも、ホロスコープを13分割すること自体が、とても難しいでしょう。
1995年ぐらいには、13星座を用いた占いがもてはやされたことがありましたが、現在では13星座を用いて占いをすることは少ないでしょう。13星座の場合は、へびつかい座が含まれることになるので、12星座とは異なる人が出てきます。新たに覚え直すのが面倒くさいこともあって、メディアなどでは相変わらず12星座をベースになったものを採用しています。